厳しさを増す…飲食店を取り巻く環境
2018年10月12日 7:52 PM
東京商工リサーチの発表では、昨年の飲食店の倒産件数は、766件とのことでしたが
一昨年から比べると2割近く倒産する飲食店は増加しているそうです。
景気は良くなっていると言いますが飲食店を取り巻く環境は厳しさを増している
ように感じます。
弊社に開業の相談に来られるお客様の実に7割が飲食店ということもあり、人ごと
ではない重要な問題だと感じています。一般的に飲食店は参入障壁が低いと言われて
いますが、簡単に開業できる分開業に対する考え方が甘く未熟な経営者が多いのだと
思います。
開業時の資金は正直、多いに越したことはありませんが、最低でも1年間何の売り
上げが立たなくても何とかお店を維持できるだけの資金を調達してからの開業をお勧
めしております。と、言うのも開業時には想定している以上にお金がかかる場面が
あり、手元資金があっという間に枯渇して店舗オーナーの仕事が本業ではなく資金繰り
となってしまうと長くはもたないお店となってしまうからなのです。
もちろん、開業時の資金をすべて自己資金で用意する必要はありません。しかし
どこから、どのように調達し、どの程度の返済額であれば、店舗運営に支障がなく
最初の1年間を乗り切っていけるのか?の算段をきちんと立てておく必要があるのです。
先ほどの倒産件数の中には、私がよく利用していたステーキKENEDYという
お店も入っていて、倒産と聞いた時にはとても残念でした。最近までとても好調だった
いきなりステーキにおいても、最近では頭打ち傾向にある…とも耳にするようになって
きています。好調を維持するのも一苦労…飲食店を開業しようと考えている人は
より真剣に、お金について考え、準備してから決断するようにしていただきたいと
思います。